盛川和洋の装丁の仕事

盛川和洋の仕事の紹介

鮎川哲也作品のカバー2

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本格推理小説とは、純粋な謎解き小説です。犯人につながるヒントはすべて小説内に提示されていて、小説内の探偵役と読者が最後に知恵比べをします。

当時、本格推理ブームが再燃し、才気溢れる若手がどんどんデビューしていました。鮎川先生は本格物の大御所として注目されていたのです。私は初読の本も多く、面白く読んでいました。

タイトルの下のほうの馬のマークはチェスのポーン(八方向に桂馬跳びする駒)です。当時、わたしはチェスがマイブームで、昼休みに同期のSとチェスを指したり、ボビー・フィッシャーの棋譜などを並べていました。大人がたしなむ知的ゲームという点で、チェスと本格推理は似ていると愚考しまして……。