盛川和洋の装丁の仕事

盛川和洋の仕事の紹介

文庫判

築野蘭

パソコン用のフォントが少ないころは写研の文字をよく使っていました。おそらくこの本のタイトルは漢字が秀英明朝で、平仮名の「の」が築野蘭Eです。前回の「猫と恋……」の平仮名は築野蘭Bだと思います。結構好きな書体です。

Iさんとの仕事・3

Iさんとはほかにもいろいろ仕事をしました。この後も出てくると思います。

Iさんとの仕事・2

こちらもIさんとの仕事でした。

Iさんとの仕事・1

『人形佐七捕物帳』の新装版を出すということで、ご依頼をいただきました。図書館に行って挿絵画家・神保朋世先生の挿絵をたくさんコピーし、このようにまとめました。装画に私が彩色しています。神保先生は故人でしたが、奥様に彩色したものをご覧に入れ、…

『新選組読本』

2002年にブックデザイナーとして独立しました。5月31日にやめまして、その日、六本木の編集者のあつまりに出ました。ワールドカップ開会式は翌日でしたが、5月31日には初の試合があり、勝ったほうの(負けたほうも?)外国人が交差点あたりで大騒ぎしていま…

小松先生の本

2003年の刊行らしい。小松先生、瑞宝重光章おめでとうございます。昨年はまた、アマビエや『鬼滅の刃』について、小松先生の文章をたくさん拝読しました。

鮎川哲也作品のカバー4

鮎川先生の著作を文庫で5冊復刻する予定でしたが、先生の代名詞ともいえる作品『黒いトランク』を刊行させていただけることになり、計6冊刊行したのでした(鮎川作品はこの後何冊も復刻されることになりましたが、その話はまたいずれ)。 黒いトランクは20…

鮎川哲也作品のカバー3

当初、鮎川先生には5冊の許可をいただいていて、『死びとの座』という作品も復刻したのですが、そちらは本も入稿データも見つからず……。発見したらこちらに追加いたします。

鮎川哲也作品のカバー2

本格推理小説とは、純粋な謎解き小説です。犯人につながるヒントはすべて小説内に提示されていて、小説内の探偵役と読者が最後に知恵比べをします。 当時、本格推理ブームが再燃し、才気溢れる若手がどんどんデビューしていました。鮎川先生は本格物の大御所…

鮎川哲也作品のカバー1

2001年、担当させていただいていた鮎川哲也先生の本を5冊復刻し、カバーデザインをしました。すでに自分の担当した文庫を何冊かデザインしていました。鎌倉の鮎川先生のお宅に行ったさい、「私にデザインさせてください」とお願いすると、「ほお」と驚きつ…

半七捕物帳3

半七捕物帳2

半七捕物帳1

しばらく編集者時代のものを──。 2001年に、岡本綺堂『半七捕物帳』全六巻を新装版として刊行することになり、担当者でもない私は、勝手にアートディレクションをさせてもらいました。 タイトルは「顔眞卿大字典」から拾ってきて少し加工しました。スミフチ…

アートディレクション第1号

初めてアートディレクションの話です(本そのものがいま見当たらないので、昔あるところに載せた画像です)。 1997年、私は編集者でした。頂戴してきた文庫書き下ろしの原稿は、抜群に面白い歴史伝奇小説だったんです。ところが千枚以上の大作で、どう売るか…